2000年、5月イスラエルのギブンイメージング社が錠剤サイズのカプセルカメラ「M2A」を発表。このニュースが世界中をかけめぐったが、発表後、多くの医師がいくつかの問題点を指摘し、それらを解決するには3年〜7年かかるとされてきた。
電池で動作していることから万一、体内にカプセルが残留してしまった場合、電池内の化学物質が人体に与える影響が心配される。加えて、電池容量に限りがあるため、1秒間に2枚の静止画像しか撮影できず、微妙な動きの観測ができない。
さらに、大腸まで届く前にカプセルカメラの電池は切れてしまう。また、省電力化を目的とし、CMOSセンサーを採用しているため、一般ビデオカメラと比べ解像度が4分の1程度しかなく医師の診断に十分な画像を得られない、などの点である。
「M2A」をカプセル型内視鏡カメラ時代の一世代とすれば、解像度が飛躍的に向上し、医師が無線でモニター映像を見ながら操縦して、患部の診察や治療を行えるこのカメラは、まさにSF映画世界の2.5世代カプセル型内視鏡と言えるだろう。 |