画像をデジタル化するデバイスとして一般的にあげられるのは、CMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor)とCCD(Charge Coupled Device)の二つの撮像素子である。双方の違いは、画像を電気信号として読み出すときの方式の違いである。
CMOSセンサーはCMOS型の半導体を使って読み出している。一方、CCD は電気信号を順繰りに送り出し、DSP(Digital
Signal Processor)という半導体によって画像処理を行う。 CMOSイメージセンサーはCCDに比べて消費電力が少ないことが利点である。さらに高感度化に向けての開発が進められている。
しかし、画質面、特に色の再現性や明るさ(ダイナミックレンジの深さ)などの点で、CCDに比べて著しく劣っている。特に暗い体内では、明るさを補うために照明電力を増やすことが必須条件となる。ところが、CCDと同程度の明るさを得るために必要な電力はCCDに比べておよそ2倍に相当する。
これに対し、CCDの最大の欠点は消費電力が大きいことである。しかし、CCDによって得られる"映像の深み"はCMOSとは比較にならない。当チームはCCDとDSPをマイクロ波で分離することで、消費電力の94%を体外に出すことでこれを解決し、採択に至った。
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